デミスターとは
歴史
1940年代前半にアメリカで考案され、全米の工場で採用され普及しました。
日本に於いては、1950年代から石油・化学プラント等で多く採用されるようになり、今日に於いても多く採用されています。
主な目的
ガス中に含まれる微小液滴を捕集し、ガスと液滴を分離させる事でプラントのプロセスを満足させる事はもとより、工場排出ガスによる環境保全にも役立っています。
材質
金属、樹脂 多種多様な材質に対応しております。
ステンレス(SUS304、SUS304L、SUS316、SUS316L、SUS321、SUS329J4L)
モネル、ニッケル、チタン、真鍮、樹脂(PP、ETFE、PFA) 他
デミスター ミスト捕集のイメージ
主に上昇流において使用され、ミストが細かい場合に使用します。
一般的な条件では、設計流速が2~3m/s、捕集対象ミスト径は5~10μmとなります。
スタイル一覧
スタイル | 線径 (mm) |
接触表面積 (㎡/m³) |
空間率 (%) |
密度 |
YORK |
---|---|---|---|---|---|
H-155 | 0.25 | 155 | 98.95 | 82 | 931 |
S-275 | 0.25 | 275 | 98.2 | 144 | 431 |
S-370 | 0.25 | 370 | 97.6 | 194 | 421 |
S-740 | 0.25 | 740 | 95.0 | 390 | – |
M-905 | 0.12 | 905 | 97.2 | 220 | – |
M-1740 | 0.12 | 1740 | 94.5 | 432 | 333 |
G-5000 | 0.25+9μ | 5000 | 96.7 | 162 | 371 |
エリミネーターとは
歴史
ワイヤーメッシュミストエリミネーター(デミスター)と同じ頃アメリカで考案され、全米の工場で採用され普及しました。
日本に於いても石油・化学プラント等で多く採用されるようになり、今日に至ります。
近年に於いては、大型船舶の空気取入口にも採用されています。
エリミネーターは折れ板の形状から、シェブロンタイプミストエリミネーターとも呼ばれています。
主な目的
ガス中に含まれる比較的大径(30μ以上)液滴を捕集し、ガスと分離させる事でプラントのプロセスを満足させ、工場排出ガスによる環境保全にも役立っています。
材質
ステンレス(SUS304、SUS304L、SUS316、SUS316L) 他
エリミネーター ミスト捕集のイメージ
主に水平流において使用され、比較的大きなミストを捕集する場合に使用します。デミスターに比べて速い流速で使用可能です。
上昇流でも使用できますが使用可能な流速が遅くなります。
一般的な条件では設計流速が4~5m/s、捕集対象ミスト径は30μm~となります。
スタイル一覧
エリミネーター
丸形エリミネーター